金蔵の第2子、長女です。現在は島外で暮らしています。
息子が成人するような年齢にもかかわらず、子どもっぽい快活な魅力を持つチャーミングな女性です。ただし、右代宮家特有の陰湿さも多少は受け継いでいるようで、その小悪魔的な笑顔をわずかほども歪ませることなく、傷つけるような言葉を口に出来る一面も持っています。
普段はそんな一面などおくびにも出さない大人の女性なのですが、親族会議で兄弟たちが集まってしまうと、つい昔の自分に戻ってしまい、口の悪さが顔をのぞかせてしまうこともあるようです。そこには、兄の蔵臼に子どもの頃にいじめられていたことに対する積年の恨みが見え隠れしています。
そんな兄夫婦に長い間、子どもが恵まれなかったため、そこに付け入る形で父親に婿養子を取ることを認めさせ、本来なら結婚と同時に右代宮家の籍を失うところを、その籍を残し、留まり続けることに成功しました。
また、兄夫婦の娘、朱志香よりも早く、息子、譲治を出産しており、しかも男尊女卑の右代宮家において、男児であること、そして、朱志香と違い非常に素直で成績優秀であることなどから親族間の受けもよく、彼女は何とか自分の息子を当主跡継ぎの争いに絡ませていきたいと願っているようです。それは、右代宮家を我が物にしたいという強欲さのなせる業というよりは、コンプレックスの残る兄に対して何かを見返したいという子どもの頃の復讐がずっと彼女の根底に残り続けているからなのでしょう。
※竜騎士07先生のご許可を得て原作ホームページより引用しております |