右代宮家に仕える使用人です。本来は料理人として雇用された為、彼が厨房に立つ日の食事は素晴らしく、誰もが賛辞を惜しみません。その為、重要な客人を招く日や、年に一度の親族会議の日には必ずシフトが当てられ、その日に辣腕を振るう名誉が与えられています。
本人は元々、高級ホテルのレストランの名物シェフだったそうですが、店のトラブルから辞めざるを得なくなったところで右代宮家にスカウトを受け、使用人となりました。その生活は彼にとっては斬新で、不特定多数の人間に料理を作ることと違い、極めて限られた一部の人々にだけ特別な料理を提供するという環境に満足しています。
かつてよりも高給で雇われ、大富豪一家に仕えることができたことに大層喜びましたが、まだまだ自分を認められたいと、彼は高い向上心を持っています。その為、片翼の鷲を許された使用人たちに対し、階級的に劣っているように思い、彼らより自分が劣っていないことを示そうと、ホテル仕込の接客技を披露しては、格の違いを見せつけようと躍起になっています。特に源次にはライバル心を燃やしているようで、特別な場所で接客の勉強をしたことがないらしい源次の接客の重箱の隅を突いています。
ホテル仕込の接客は完璧でその評価は非常に高いのですが、時に過剰で余計なお節介になることがあります。また、絶やさない営業スマイルはたまに、何を考えているかわからないと言われてしまうこともあります。
また、彼は筋骨隆々な大男で、そんな彼が深々とお辞儀をするのは実に迫力があります。
※竜騎士07先生のご許可を得て原作ホームページより引用しております |