右代宮家で家事を手伝うパートタイマーです。六軒島に屋敷が建てられた当時から働いており、体調や家族の都合でやめたりを何度も繰り返しています。その為、使用人の中での地位は高くありませんが、右代宮家の内情や屋敷や島の様々なことに精通した古老のひとりでもあります。
六軒島の人間の中でおそらく最高齢と思われますが、ゴシップや噂話が大好きでとにかくたくましくて元気な女性です。彼女が老いを装うのは力仕事をサボりたい時だけで、要領の良さも含めて何とも逞しい、百歳を越えても元気そうな老女です。
また、八丈島の漁師の家に生まれ育ったため、大昔の六軒島の伝承などにも詳しかったりします。海や島に関する怪談話も豊富で、親族の子たちが幼かった頃は、怖がらせて大いに楽しんでいたようです。
おしゃべりで隠し事のできない性格は、彼女の長く献身的な使用人生活の評価を、残念ながら曇らせてしまっています。しかしそれは嫌われているという意味ではなく、円熟しユーモアも持つ彼女の存在は、今や屋敷の潤滑油としてなくてはならないものです。
そんな彼女は若い使用人たちの面倒見もよく、使用人頭の源次が父役なら、まさに母役と言えるでしょう。特に、ミスの隠蔽や誤魔化しについては得意で、そういう粗相をした若い使用人に相談を受けては知恵を貸し、大いに尊敬されています。もっとも、そういう点は雇用者側からは尊敬されるべきものか大いに怪しいですが。
※竜騎士07先生のご許可を得て原作ホームページより引用しております |