蔵臼の妻です。自身も右代宮家同様の、没落した名家出身の箱入りお嬢様でした。
非常にプライドが高く、高潔で義理堅く自尊心の強い女性です。ビジネスばかりにかまけている夫に愛想を尽かし、家の切り盛りや使用人の管理、娘の教育などの全てを熱心に取り仕切っています。ただ、熱心すぎてかえってうまく行かなくなってしまうことがあり、反抗期を迎えた娘とは最近、関係がうまく行っていない様子です。
蔵臼の妻として、金蔵の孫を一日も早く授かることを最大の役目として嫁ぎながら、実に12年もの間、子宝を授かることができず、その間、非常に辛い境遇に置かれていたことがあります。そのことが、彼女の女性としてのプライドをどれほど傷つけたかは、状況を知らぬ者には想像することも難しいかもしれません。
しかし責任感の強い彼女は、そのようなことに挫けることなく、右代宮家の台所を預かる妻としての責務を全うし続けています。残念ながら、その境遇や辛さは夫に理解されることはなく、六軒島に花嫁として訪れて以来、彼女の心が軽くなる日はありません。その為か、いつの頃からか彼女の感情は弾けることが多くなりました。それを彼女は悩んでいますが、自分ではどうすることもできません。せめて娘には女として幸せな人生を送ってほしいと願っていますが、それを伝えることもできずにいます。
生まれつきの頭痛持ちで、年中頭痛に悩まされており、そのせいかいつも気難しそうな表情を浮かべています。
※竜騎士07先生のご許可を得て原作ホームページより引用しております |