右代宮家に仕える使用人の頭です。六軒島に屋敷が建てられた当初から仕える最古の使用人でもあります。
非常に寡黙で無口な彼は、主である金蔵に対する忠誠心も非常に高く、その当然の結果として、時に金蔵に、我が友と呼ばせるに至るほどの最大の信頼を受けています。しかし源次はそれに甘んじることは決してなく、日々の勤めを淡々と着実に果たし続けています。
右代宮家では以前、使用人の派閥を巡ってトラブルがあったことがあり、金蔵が使用人たちに対し強い不快感を持ったことがあります。その時、自分の直属の使用人として、家紋である片翼の鷲をその身にまとうことを許しました。これにより彼は、右代宮家において、金蔵の代弁者である強い発言権を得、直轄の上司である金蔵以外には解雇ができないという特別な権利を与えられました。彼のそれまでの忠臣ぶりを考えればそれは当然のことなのですが、不幸にもその結果、息子夫婦からは、金蔵の手先・スパイのような印象を持たれ、敬遠されるようになってしまいました。金蔵の代弁者である彼は、金蔵が書斎に引き篭もった屋敷内では、金蔵の目も同然。息子夫婦たちからそう思われるのも無理ないことでした。
息子夫婦は、金蔵が死去したら、金蔵のみに忠誠を誓った片翼の鷲の使用人たちを全て解雇しようと目論んでおり、それは彼の耳にも及んでいますが、彼はそのようなことはまったく気にも留めず、ただ淡々と日々の勤めをこなしています。
※竜騎士07先生のご許可を得て原作ホームページより引用しております |