六軒島の右代宮本家に住まう、金蔵の第一子、長男です。
金蔵が黒魔術趣味に傾倒して書斎に閉じ篭るようになってからは、彼が実質上の当主代行となっています。
幼い日から金蔵に帝王学を仕込まれて育った文字通りの次期当主ですが、若き日の金蔵に宿っていたような天才的才能や金銭的嗅覚は、残念ながら備わっていないと言われます。
彼もそれを自覚していて、父親と比べられ常に劣っていることに対するコンプレックスがあるようで、父親のような大きな経済的成功を収め、自分を認めさせたいという気持ちがあるようです。しかし残念ながら、彼の経済的挑戦はその度に、己の無能さを思い知らせる結果に終わるようです。
その結果、彼はせめて威厳だけは当主らしくあろうと振舞おうとし、非常に尊大で高慢な人物になったと評されています。弟や妹たちにも、非常に高圧的に接していたようで、今なお、兄弟間のしこりは残ったままです。
そんな独善的かつ独占的な兄が、近い内に訪れるにもかかわらず未だ保留されている、父親の遺産問題を全て独り占めしてしまうのではないかと、他の兄弟たちに疑われています。
リゾート開発に莫大な投資をしていて、バブル期の到来により、以後、絶大な収益を上げていくと期待されていますが、それ以前までの損失を埋めるほどになるのかは怪しいところです。
※竜騎士07先生のご許可を得て原作ホームページより引用しております |